研修・入局案内

入局者の声

大後 徳彦Ohgo Naruhiko

(新制度)

山口大学医学部卒
2018年度入局
2023年大学院

研修
初期:福岡東医療センター
後期:福岡東医療センター
勤務歴
浜の町病院
大牟田病院
福岡赤十字病院

2018年度入局の医師8年目の大後徳彦と申します。呼吸器内科には学生のころから何となく興味を抱いていましたが、私が卒業した山口大学に当時呼吸器内科はなく、実習などで呼吸器内科に触れ合う機会はあまり多くはありませんでした。そのため、研修では呼吸器疾患に強い病院を探し、福岡東医療センターで研修をさせていただきました。研修医の2年間で多くの呼吸器疾患に触れ、呼吸器内科の先生方に熱心にご指導いただき入局を決めました。私が呼吸器内科への入局を決めたのは次の3つの点が大きいと思っています。1つ目は疾患の豊富さです。呼吸器内科で診なければいけない疾患は気管支喘息・COPD、間質性肺炎、肺癌、細菌性肺炎、結核など多岐にわたり飽きることがありません。2つ目は総合内科としてのスキルが身につくことです。呼吸と循環は密接に結びついており重症患者を診る場合は、呼吸管理だけではなく全身を管理する必要があります。また、呼吸器症状を契機に膠原病や血液疾患が見つかることが多く診断能力も求められます。専門性を持ちつつ、総合内科として実力もついていくことを魅力に感じています。そして、最後に、患者さんに診断から最後の瞬間まで携われる点です。呼吸器疾患には難治性の疾患が多く、例えば、肺癌が挙げられます。癌を内科で見る場合、診断してから最後の瞬間まで主治医としてみる科は意外と多くありません。しかし、呼吸器内科では診断した後は、外科や放射線科と連携をとり、局所治療が出来ない患者さんには化学療法を行い、場合によっては緩和医療まで自分で行うことがあります。つらい時もありますが担当した方を最後まで責任もって診ていくことは非常に意味のあることだと考えています。

九州大学病院の呼吸器内科では若手のうちは市中の総合病院を1-2年毎に異動していきます。病院によっては疾患の偏りがあり、やり方も少しずつ違うため様々な経験値が身につくのはいい点だと考えています。内科専門医制度の症例もその間に集めることができます。また、急性期病院が多いため呼吸器内科に必須な呼吸管理も若手のうちに経験することができます。私も入局してからは浜の町病院、大牟田病院、福岡赤十字病院などを回らせて頂き、呼吸管理や総合内科としてのスキルを学ぶことができました。

私は臨床が好きなので少しでも長く臨床に携わりたい気持ちがあります。ただ、自分が向き合う病気を分子レベルから見たり、治療薬がどのような臨床試験を経て患者さんに届くかを自分自身が経験したりすることは将来必ず役に立つと考え今年度から大学院への進学を決めました。同じ呼吸器内科医の中にも研究がしたい人、臨床が好きな人など色々な考えの人がいると思います。九州大学病院呼吸器科では必要な臨床スキルは身に着けながらも様々な働き方ができます。呼吸器内科に興味がある方はぜひ見学にいらしてください。みなさんと一緒に働ける日を心よりお待ちしております。

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犬塚 優Inutsuka Yu

(新制度)

九州大学医学部卒
2019年度入局
2023年大学院

研修
初期:九州大学病院
後期:浜の町病院
勤務歴
浜の町病院
製鉄記念八幡病院
福岡赤十字病院

医師7年目の犬塚優と申します。2023年4月より大学院に進学しております。これまで呼吸器内科で研修をしてきて感じたこと、新内科専門医制度(J-OSLER)に関してお話させていただきます。

初期研修1年目は別府医療センター、2年目は九州大学病院で研修を行い、それぞれで呼吸器内科をローテートしました。呼吸器疾患は肺癌、喘息・COPD、びまん性肺疾患(間質性肺炎など)、細菌・ウイルス性肺炎と多岐にわたり、幅広い分野をみる必要があるため総合内科の側面が強いと感じました。「肺という臓器を窓口に全身を診る」という呼吸器内科に魅力を感じ、入局を決意しました。

入局後は浜の町病院の内科専門研修プログラムの下で、基幹病院である浜の町病院、連携病院である製鉄記念八幡病院、福岡赤十字病院といった市中病院で、内科・呼吸器専攻医として勤務しました。どの病院でも魅力的な上級医の先生にご指導いただき、たくさんの疾患を診ることができましたし、気管支鏡検査や胸腔ドレナージといった手技に関しても数多く経験させていただきました。上述のように幅広い疾患を診るため、特にJ-OSLERの症例集めに困ることはなく、新内科専門医取得も可能でした。

また疾患が多彩なだけでなく、気管挿管・人工呼吸器管理が必要な超急性期から、緩和ケアを主とした終末期まで、同じ疾患でも治療法が大きく変わるのも特徴です。医師を続けていると「絶対に救命したい」と思う超急性期疾患を診ることもありますが、難治性疾患を診ることも数多くあり、呼吸器領域では特に多いと感じます。難治性疾患の患者さん、ご家族に対してどのように接していくべきか、闇雲に治療することがすべてではなく、積極的な治療を行うべきかどうか判断が必要な場合もあります。患者さんの状態、性格や理解力まで含めて総合的に考える必要があり、それもまた今の時代に求められる医師のあり方の一つで、呼吸器内科はそれを学び、患者さんに提供できる科だと思っております。

少しでも興味がある先生方や医学生の方がいらっしゃいましたらぜひ見学にお越しください。また専門医のことも含めて、若手の先生の話を聞きたいということでしたら時間を調整して私からお話することもできます。いつか先生方と一緒に働ける日が来るのを楽しみにしております。

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中川 泰輔Nakagawa Taisuke

(新制度)

九州大学医学部卒
2019年度入局
2023年大学院

研修
初期:福岡赤十字病院
後期:福岡赤十字病院
勤務歴
福岡東医療センター
福岡病院

九州大学呼吸器科の中川泰輔と申します。卒後、6年間市中病院で勤務し、医師7年目になる令和5年度から大学院に進学しております。まだまだ未熟な身ですが、九州大学呼吸器科に入局するまでのこと、そして入局後に私が感じたことを書かせて頂きます。

初期研修は福岡赤十字病院で行い、呼吸器内科をローテーションし多くのことを学びました。肺炎、気管支喘息、COPDなどのcommon diseaseを通して内科診療の基本を学び、肺癌や間質性肺疾患などの難治性疾患を通して治療だけでなく患者さんやご家族にどのように寄り添っていくかということも学びました。呼吸器内科の先生方は皆さん指導熱心で、胸腔穿刺、胸腔ドレーン挿入、気管支鏡検査、Aライン挿入、CVカテーテル挿入など様々な手技を経験させて頂きました。また、輸液、抗菌薬、人工呼吸器管理なども丁寧に教えて頂きました。日々の忙しい診療の中で先生方が一致団結している姿がかっこよく目に映ったことを覚えています。これらの貴重な経験もあり、呼吸器科への入局を決めました。

3年目からは新内科専門医制度2期生として、呼吸器内科診療を主に行いながら内科研修を開始しました。福岡東医療センターを基幹病院とするプログラムを選択し、3年目と5年目は同院で、4年目は福岡病院で勤務しました。福岡東医療センターでは急性期疾患を中心に診ながら、結核病棟もあるため肺結核症例も経験することができました。福岡病院では慢性期から終末期も含めた症例を経験することができました。呼吸器疾患には、感染症、癌、閉塞性肺疾患、間質性肺疾患など様々な分野があり、また、人工呼吸器管理を含む全身管理を要する重症例も経験することになるため、日々の診療では悩むこと不安なことも多くありましたが、どちらの病院でも呼吸器内科の先生方はとても頼りになり、また些細なことでも親身になって教えて下さったため、乗り越えることができました。新内科専門医制度では内科全般の幅広い症例登録が必要となりますが、呼吸器内科診療を行っていれば、併存疾患も含め多様な症例を経験することが可能ですし、そこに初期研修時代の症例を加えれば問題なくクリアできると思います。私は昨年内科専門医試験を受けて、無事合格することができました。

4月から大学院に進学しておりますが、1年目は臨床も行いながら特に専門分野を特定することなく呼吸器疾患の各分野を学ばせてもらっております。大学院1年目には、卒後8年目医師が3名、7年目医師が3名、5年目医師が2名の計8名がいます。今までこれほど多くの同年代医師と一緒に働くことは無かったので、新鮮で楽しくあります。大学での臨床は治験や臨床試験など慣れないこともあり、また、抄読会や勉強会では分からないこともたくさんありますが、教官の先生方が優しく丁寧に指導して下さります。今後の研究分野に関して現時点ではびまん性肺疾患に興味を持っていますが、この1年を通して決めたいと思っています。呼吸器科への入局を検討して下さっている方にとって、この文章が少しでもその後押しとなれたら幸いです。

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常岡 祐希Tsuneoka Yuki

(新制度)

九州大学医学部卒
2018年度入局
2022年大学院

研修
初期:県立宮崎病院
後期:福岡赤十字病院
勤務歴
JCHO福岡ゆたか中央病院
聖マリア病院

平成30年入局の常岡と申します。初期研修は県立宮崎病院で、呼吸器含め内科と救急を中心に研修しました。後期研修は福岡赤十字病院プログラムで内科専攻医を終え、昨年内科専門医取得しました。令和4年より九州大学大学院進学と病棟医員として勤務することとなりました。

医師になる前は、呼吸器疾患は喘息・肺炎などのcommon diseaseばかり連想していましたが、実際は悪性腫瘍、間質性肺炎、COPD、気胸、気管支拡張症や肺結核など多岐にわたり、急性疾患から慢性疾患そして緩和医療まで幅広いことが分かりました。自己免疫性疾患として他疾患とオーバーラップすることも多く、時には居住歴や職業歴が重要であることもあります。呼吸器疾患のため画像所見、聴診所見が特に重要ですが、それに加え病歴・全身身体所見・時間的経過も診断や治療には必要です。

初期研修(医師1年目、2年目)は県立宮崎病院で研修を行いました。地域の肺癌症例が多く集まり、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤などが次々と承認される中で精力的に治療されていました。その中で喘息・肺炎・関連間質性肺炎や過敏性肺炎といった疾患も多く経験でき、一緒にお仕事をした研修医とともに呼吸器はいろいろな疾患を見ることが出来、面白いとよく話していました。大学時代にクリニカルクラークシップで呼吸器科を回っていたこともあり、医局の様子もわかっていたため当医局に入局しました。

入局後に福岡赤十字病院のプログラムで後期研修(医師3年目、4年目)を開始しました。内科専攻医ではありましたがほぼ呼吸器内科として研修しました。指導医はじめ初期研修医や同年代の先生に恵まれ仕事もしやすく、先輩から指導を受けその分自分から研修医の先生にも指導をすることでより勉強になったと思います。肺癌が3分の1、感染症が3分の1、その他が3分の1程度で、急性呼吸不全も多く経験できICU管理も学ぶことができました。

令和2年(医師5年目)は地域医療として筑豊の福岡ゆたか病院に勤務しました。この頃はコロナ第1波でもありましたので、結核とCOVID-19を中心に診療しました。令和3年(医師6年目)は久留米聖マリア病院で肺癌・感染症・COVID-19を中心に経験させていただきました。この時に内科専門医試験を受けましたが、呼吸器疾患は感染症や膠原病や循環器・集中治療疾患と関連も深くこの辺りは通常臨床を通じて対策しやすい印象でした。

今後私は呼吸器内科専門医、そして大学院に進学し学位取得を目指しています。肺癌分野では新しい治療薬が次々と開発され特に関心を持っています。人により、ある薬は効果がありますが逆に他の薬は効果が少ないなどまだ原因が分かっていない問題もあります。臨床医として今後EBM行っていくうえで、自分も研究に関わることで少しでもその蓄積に役立てればと考え、また正しいエビデンスを取捨選択できる目も鍛えていければと考えています。

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指宿 立Ibusuki Ritsu

(新制度)

九州大学医学部卒
2018年度入局
2020年大学院

研修
初期:国立国際医療研究センター
後期:国立国際医療研究センター
勤務歴
原三信病院
JCHO九州病院

医師6年目の指宿立と申します。私は研修医時代にチロシンキナーゼ阻害剤(分子標的治療薬)が奏効した進行期肺癌の患者さんを経験したことから呼吸器科に進路を決めました。当時東京で初期研修医をしていましたが、ほとんどの研修同期が関東に残る中で自分も関東の病院での就職や入局も検討していました。しかし全国的な評判を聞き、研修医2年目に九州大学病院呼吸器科を見学し、その際に感じた先生方の臨床と教育への熱意、そして研究にも力を入れている部分に魅力を感じ、入局を決めました。九州大学は出身大学ではありましたが、九州を離れたことで客観的に良さを認識できたと思います。

入局してからの3年間は九大病院プログラムの内科専攻医(従来の後期研修医)として原三信病院、地域医療機能推進機構(JCHO)九州病院、九州大学病院でそれぞれ1年ずつ勤務しました。どの病院でも指導医の先生方に大変恵まれ、人生の先輩として尊敬するメンターに何人も出会えたことが大変ありがたかったです。呼吸器診療や全身管理はもちろん、救急対応から最新の臨床試験まで多くのことを学びました。何より、患者さん一人一人に対して真摯に向き合う指導医の背中で、自分の成長を促されました。内科専攻医としては呼吸器疾患以外にも多様な疾患群を担当する必要がありますが、不足なく経験して内科専門医資格認定試験も無事に合格し、内科専門医を取得出来ました。更に、がん薬物療法専門医取得を目指していることをお伝えしたところ、各病院で血液内科や腫瘍内科でも従事する機会をいただき、肺癌以外の腫瘍性疾患の治療にも携わることで理解を深められました。新専門医制度の1期生として当初は不安もありましたが、サポートのお陰で希望を最大限叶えていただき、やりがいを感じながら励むことができた3年間でした。

現在は医師として診療従事しつつ、肺癌に関する基礎研究、臨床研究を行っております。呼吸器分野は進歩が著しく治療法は次々に改良されていますが、患者さんと医療者にとって満足できる治療にはまだ到達していません。臨床での悔しい経験は心にずっと残っており、現在の限界を押し広げることに少しでも貢献できるような研究をしたいと考えています。

重症や難治性疾患を扱うことが多い呼吸器科の特徴の一つは、医師として患者さんやご家族の人生に寄り添うことができる点だと感じます。その分、責務を重く感じることもあるかも知れませんが、だからこそ、成長とやりがいを感じられる環境が重要ではないでしょうか。九州大学呼吸器科は皆さんを医師として成長させ、やりがいを実感させてくれる、“人”と“場”が揃っています。興味がある方は是非、気軽に見学にいらしてください。そして、皆さんと一緒に働くことが出来る日を心から楽しみにしています。

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秦 兼太朗Hata Kentaro

(新制度)

九州大学医学部卒
2018年度入局
2020年大学院

研修
初期:九州中央病院
後期:九州大学病院
勤務歴
済生会福岡総合病院
福岡病院

九州大学呼吸器科の秦と申します。

九州大学卒業後、市中病院・大学病院で5年間勤務し、現在は大学院に進学しております。まだまだ学ばせて頂いている身ですが、これまで九州大学・呼吸器科について私が感じたことを書かせて頂きます。

学生の頃は、呼吸器疾患に対して、「勉強する範囲が広く難解で、死因の原因となることが多い」という、ざっくりとした重たい印象を持っており、呼吸器科を将来の入局先として考えたことはありませんでした。しかし、市中病院で初期研修を開始すると、呼吸器科は患者数が非常に多く、急性期から慢性期・終末期まで診療に携わっており、非常に目立って見えました。気管支鏡検査や胸腔ドレーン挿入などの手技も多く、研修で回った際には、非常にバランスの取れた勉強をさせて頂きました。指導医の先生方は臨床力が高く、特に部長は博識で研究にも精通しており、憧れを抱いて、自分も呼吸器科へ入局させて頂きました。

その後、新内科専門医制度1期生として、呼吸器(subspeciality)診療に重点を置きながら,九大プログラムで内科研修を行いました。3年目は済生会福岡総合病院で急性期疾患、4年目は福岡病院で呼吸器疾患の慢性期や終末期、5年目は大学病院で希少疾患や癌診療の経験を積むことができました。九大プログラムは関連病院が多く、大学での勤務も最低1年間は必要となるため、非常に幅広い疾患の経験を積むことができます。私の場合は他科のローテートは最小限で、必要な経験症例数を確保しました。また、普段から細かく指導してくださる指導医や真面目な同期に支えられ、最短でサマリーの作成を終え、専門医試験も無事合格できました。

現在は大学院に進学し、間質性肺疾患をテーマとして研究に励んでおります。臨床医として勤務するなかで、難治性の呼吸器疾患により苦しんでいる患者さんは非常に多く、病態解明や治療法開発に向けた研究の必要性を強く感じました。臨床を経験したからこそ、上手く行かないときも、やりがいを持ってモチベーションを高く保つことができています。

初期研修医の頃、入局を検討していると伝えても、悲しいことに大して勧誘されませんでした(笑)。しかし、一度食事に連れて行って下さった時には、すでに入局用の書類が準備されており、冷や汗をかきながらハンコを押した記憶があります。若干だまし討ちにあった気持ちになりましたが、あの時、勢いで入局して良かったです。 入局を考えこの文章を読んで下さる方がいましたら、一緒に働ける日を心待ちにしております。

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堤 央乃Tsutsumi Hirono

(旧制度)

山口大学医学部卒
2017年度入局
2018年大学院

研修
初期:福岡東医療センター
後期:九州大学病院
勤務歴
製鉄記念八幡病院

私が呼吸器科に興味を持ったのは、大学で出会った呼吸器科の女性の先生がかっこよかった、という単純な理由でした。出身大学に呼吸器科がなかったため、複数の大学に見学に行き、九大呼吸器科の各分野に教育熱心なエキスパートの先生方がいらっしゃることや、夏合宿などを通して楽しみながらもしっかり勉強する医局としての姿勢に魅力を感じました。また、他大学出身であることの壁も全く感じない雰囲気に安堵したのを覚えています。

初期研修は九州大学の研修プログラムで行いました。実際に呼吸器科をローテートし、生命維持に必要不可欠な呼吸という領域を専門としながら、急性期から慢性期まで幅広く診療に携われることを魅力的に感じました。研修医期間中に指導していただいた先生方のように日々真摯に患者さんに向き合えるようになりたいと思い、最終的に入局を決めました。

また、当科では臨床試験を数多く行っており、教科書通りに患者さんを治療するだけでなく、よりよい治療を目指した最先端の医療に携わることができます。さらに、気管支喘息に対するサーモプラスティなどの最新技術も経験できることは、入局してから気付いた当科の大きな魅力です。

内科専門医については、旧制度のため、まず3年目でレポートを作り、4年目で試験をうけました。呼吸器科では全身疾患をみる機会も多いため、症例には困りませんでした。

4年目からは大学院に進学しました。学生の時は研究のことなど考えたこともありませんでしたが、実際研究を始めると臨床とは違う楽しさがあり、いつか自分の研究が患者さんの役に立つことを期待しながら日々研究に励んでいます。今年度、妊娠出産も経験しました。妊娠中は動けない日も多い中、多くの先生が体調を気遣ってくださり、研究のサポートをしてくださったため、出産・育児と併行して論文も完成させることができました。上級医の先生方も含め、妊娠、出産について理解のある医局だと実感しました。なにより心強いのは、回りに先輩ママ、パパがたくさんいることです。子育てや今後の働き方を相談できる相手がたくさんいて、女性医師としても本当に恵まれた環境です。

まだ入局先に迷っている先生方、ぜひ気軽に呼吸器科へ見学にきてください。そして、九州大学病院 呼吸器科の魅力をたくさん感じてもらえたら嬉しいです。将来一緒に働けることを楽しみにしております。

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