肺の生活習慣病とは、喫煙習慣によるCOPD、間質性肺炎、肺癌等が挙げられます。特にCOPDによる死亡は増加しており、特発性間質性肺炎も喫煙との関連が高く難治性疾患です。私たちは肺の生活習慣病に関して、福岡県下の4大学病院とその関連病院によるネットワークを構築し、臨床データ収集、またそれらで得られた結果のフィードバックを行いながら診療上の効果、そして肺の生活習慣病の克服を目指しています。
福岡県下4大学とその関連病院によるネットワーク構築

研究目的
喫煙関連呼吸器難病(COPD、間質性肺炎)の克服を目指して、福岡県下4大学の6大学病院、関連病院による肺の生活習慣病研究ネットワークを設置し、ネットワークを通じて1000例規模の肺の生活習慣病に関する症例コホートを構築する。
その上で(1)呼吸器疾患診療レベルの向上を目指した教育・研究活動、(2)コホート研究を通じた肺の生活習慣病の実態調査、(3)ネットワークに登録された患者の診療連携、(4)肺の生活習慣病に対する医療者の認識を高める活動、(5)禁煙の促進活動、を行う。
研究の意義
本研究は、喫煙関連呼吸器難病(COPD,間質性肺炎)の福岡県における有病率・診療内容・増悪時の原因・転帰等の実態調査を前向きに行う初めてのコホート研究であり、同時に新たなバイオマーカーの探索や遺伝子探索も行う。
また本研究を通じて福岡県全体での診療連携の強化、COPD患者も含めたHRCTの有用性の検討、肺機能検査の重要性、ワクチン接種の重要性を改めて再確認する。
今後、HRCT、病理組織については、診断困難例は放射線科専門医と読影し、病理登録例は中央診断システムの構築を目指す。



