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肺分子免疫学研究室(びまん性・感染症)

研究活動

喫煙関連呼吸器難病に対する前向きコホート研究

福岡県下4大学とその関連病院、計29施設によるネットワークを形成し、肺の生活習慣病の克服を目指した医療ネットワークの構築-喫煙関連呼吸器難病に対する前向きコホート研究-」を開始して、既に7年となります。症例登録は2013年9月より登録を開始し、1,000例を超えた2016年4月で新規登録を締め切り、現在は「1年毎の追跡調査」と「急性増悪時の調査」を行っております。研究期間は5年間の予定でしたが、10年間に延長しております。世界的に見ても10年間観察した研究はほとんどありませんので,その点でも大変貴重な研究かと思っております。
登録時の論文が、2019年にRespiratory Investigation誌に受理されました。また同研究で得られた遺伝子を用いた研究について徐々に成果が出つつあります。さらに研究を進めていきたいと考えております。
当研究におきましては、同門の先生方におかれましては、並々ならぬお力添えをいただきまして誠にありがとうございます。忙しい臨床の合間に、研究にご協力いただくのは、本当に大変なことではございますが、今後とも変わらぬご支援ご協力の程何卒よろしくお願い申し上げます。これからも「福岡から世界に」を合い言葉に頑張っていきたいと考えております。

肺損傷・線維化、感染症

免疫チェックポイント阻害剤(ICI)による薬剤肺傷害は、重篤例や死亡例も相次いでおり、最近では、放射線治療後にICIを使用する症例も増えてきましたので、薬剤性肺傷害の原因究明と治療法の開発は、非常に重要なテーマかと思います。現在、該当症例のBALF中の免役チェックポイント分子の発現を解析しているところで、特徴的な発現傾向を見出しており論文投稿中です。今後はin vitroでの解析を進めつつ、我々が開発したEGFR-TKIにて肺傷害を引き起こす再現性のある動物モデルなどを使用して、更に解析を進めていきたいと考えております。

おわりに

びまん性肺疾患は難しいという声が多いこと、九州地区では最新の情報に触れる機会が少ないこと、を鑑みて、2017年2月より「初歩から学ぶびまん性肺疾患セミナー」という研究会を立ち上げました。予定通り計5回行い、おかげさまで大盛況でしたので、今後も継続できることになり、第6回を2020年2月1日に開催しました。第7回は2021年1月30日の予定です。他にも、福岡びまん性肺疾患研究会などを、世話人、事務局として運営しております。世知辛い世の中で、研究会の回数、内容とも縮小傾向でありますが、今後も、福岡県、九州地区の診療レベル向上に力を尽くし皆たいと考えております。皆様お誘い合わせの上、ご参加ください。
また、当研究室では一緒に仕事をしてくれる仲間を、随時募集しております。びまん性肺疾患と感染症に興味をお持ちの先生は、私か当研究室員までお声がけいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。