患者さんへ

臨床研究

当科で治療を受けられた
患者様・ご家族様へ

臨床研究について

九州大学病院では、最適な治療を患者さんに提供するために、病気の特性を研究し、診断法や治療法の改善に努めています。患者さんを対象とした診断や治療の改善の試みを一般に「臨床研究」といいます。臨床研究のうち、薬剤や治療法、診断法などの安全性と有効性を評価する研究を「臨床試験」といいます。また、臨床試験のうち、医薬品(いわゆる新薬)の承認を得るために実施される臨床試験のことを「治験」といいます。臨床研究、臨床試験、治験の関係は右の図のようになっています。臨床試験や治験には、研究的な側面がありますが、より良い治療法を世に出すためには、専門の医師と患者さんの協力によるこのような研究が欠かせません。
当科では、肺がんを中心とした腫瘍性呼吸器疾患の新しい治療法を開発するため、日本臨床腫瘍グループ(JCOG)や西日本がん研究機構(WJOG)などの多施設共同研究グループに参加し、臨床試験を活発に行っています。さらに2004年に設立された九州肺癌研究機構(LOGIK)は当科を中心にがん診療に関わる全国の基幹病院にご協力いただき、多くの臨床試験を実施することにより、肺がんなどの腫瘍性疾患の治療成績向上に貢献して参りました。今後は腫瘍性疾患だけでなく、非腫瘍性疾患(間質性肺炎や喘息・COPDなど)に対しても臨床試験を計画、実施していく予定です。
また、当科では、新薬の承認を目指す企業治験を積極的に行っています。さらに、医師自らが治験を企画・立案・実施する医師主導治験を複数行っており、現在は適応外である医薬品や治療法の適応を拡大して多くの患者さんへ有効な治療法をもたらしたいと考えています。
当科では倫理審査委員会の承認を受けた研究を行っております。 これらの研究への協力を希望されない場合、もしくは内容にご不明な点がある場合は、各研究の担当者へお知らせ下さい。

臨床研究へのご協力のお願い

当科では(九州大学医系地区部局・病院)倫理審査委員会の承認を受けた研究を行っております。これらの研究への協力を希望されない場合、もしくは内容にご不明な点がある場合は、各研究の担当者へお知らせください。